ループ?時間が巻き戻った話

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30分だけ巻き戻る

小学2年生だったとき。

毎日、漢字をノート1ページ書き取りする宿題をその日もやっていました。
いつものように、テレビの前に陣取り、17:30から始まるアニメに間に合うよう、17:00から書き取りの練習をしたのです。

私のやり方は、最初に、音読しつつ覚え、次に読みがなだけ漢字ノートに書く

その後で、どれだけ覚えたのか、テストするように読みがなだけを見て漢字を記入する、といった大変時間がかかるものでした。

その際、書けなかったり、間違えたりした漢字を、残ったマスで埋めていく形です。
だから、17:30の番組に間に合わせるために、ものすごーく集中してやったのです。

「書き終わったー」
と一息ついて、目の前のテレビに目をやりました。

CMが流れており、続いてアニメのオープニングが流れます。

今までやっていた番組のオープニングです

「え!なんで?!」
とびっくりして、果たして今日は2つ連続で流すのか、楽しみにしていた番組はやらないのか、とがっかりして下を向いたら…。

今、書き終わったはずの漢字が全部消えてる!

書き取りの漢字どころか、読みがなも。真っ白いページだけが、そこにはあったのです。

うそだ、うそだ、なんで、どうして。
あんなに頑張って書いたのに…。

それから、私は隣の部屋の時計を確認することにしました。
17:00を少し、過ぎたところでした。
再び、漢字を書き取りしたあと、楽しみにしていたアニメもなんだか、色あせてしまいました。

 

同じ日を繰り返した

同じく小学2年生の時期のこと。

いつもと同じように起床し、登校班で学校へ行った。

いつもと同じ担任の先生の授業を受け、2時間目か3時間目くらいかな、ふと、気づいた。

先生、昨日と全く同じ算数の授業をしてる!

教室のみんなをぐるりと見回すと、気付いているのは私だけのようだった。
誰も、変な顔をしている子がいない。

先生が、昨日と同じ問題を出す。

みんな、手を挙げる。

昨日と同じマー君が指された。

マー君が答える。

ここまで、全く同じだった。

流石に、おかしい。
何かが変だ、ということだけで、私は休み時間にマー君に話しかけた。

「ねえ、昨日と同じ授業だったよね。先生、おかしいね。だって、昨日もマーくんを指したじゃん?」

およそ一息で、というくらい早口にまくし立てた私に、マー君は衝撃的な一言を放った。

訝しげに
「昨日?お前、いなかったじゃん」と。

そうだ、今日は水曜日だ。

毎週火曜日、私は通院のために午前中の授業を欠席し、病院が早く終われば午後から出席するという生活を送っていた。

え?なんで、今日は木曜日のはずだろうと叫びたかったが、そこで休み時間が終わったのだろう。
このあとの記憶に残っているのは、給食が昨日と同じだったということだけである。

同じ日を2回繰り返したということだけしか、覚えていない。

ただ同じ1日を過ごすことに対して、ひどくつまらないという気持ちだけが残った。

 

寝入りばなに時間が戻った

もう一つ、時間が巻き戻ったことがある。が、これは夢かもしれない。
中学生の頃の話だ。

昔から宵っ張りの私は、このころベッドに入るのは午前1~2時。

起床が6時だったことから、常に睡眠不足だったことは否めない。

その日は早めの就寝で、午前1時20分に床についた。

3秒で眠れるというわけでもなく、10分やそこらは寝返りを打ったり、布団をかけ直したりとぐだぐだしていると、突然。

初めて金縛りにあった。

声を出そうにも出せず、四肢を動かそうにも動かせず、閉じている瞼の裏で眼球だけが動いていた。
どのくらいそうしていただろうか、時間の感覚がわからない。

その後、パッと目が開いた。
ガバっと布団を跳ね起き、枕元の時計を見た。
午前1時20分だった。

時間が巻き戻るのは、はたして

 時間が巻き戻ったこれらの体験では、特にドラマチックなものではなかった。

何かを阻止したいだとか、やり直したいだとか、お構いなしに気付いたらなっていた。

とすると、これは誰かのそうした思いに巻き込まれた形だったのだろうか。

そうであれば、マンデラ効果というのもうなずける話だなぁ。

だが、しかし。

地球上の誰かが、物凄く強い念で、やり直しを願ったら時間が巻き戻る。

ってことは、地球まるごと、ポンと過去のある地点に移動するんだろうか。その場合、回転移動しながら銀河系を移動している太陽系もろとも移動できるんだろうか。

それとも、そんなのは概念で、私達はマトリックスのように仮想現実空間の中に生きているのだろうか。何とも興味深いことである。