臨時休校を受けての個人塾経営者の覚書1

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こんにちは。毎日、新型肺炎のニュースで世相が暗いですね。
うちの塾は、昨日(2020年3月15日)から授業を再開しました。
久しぶりに会った子供たちは、暢気なものでしたが、その明るく屈託のない笑顔で、ささくれ立った私を癒してくれました。

子どもたちの笑顔ってすごいな。

さて、この記事は2/27の臨時休校の要請から、個人塾やってる私がどのように対処したのか、を記していきたく思います。
当然、先の見えない感染症ですから、現在進行中です。

大手の塾や予備校ではなく、個人経営の塾屋さんの一助になれば幸いです。

この記事は随時更新していきます。

全国一斉臨時休校を受けてから休塾を決めるまで

2月27日の夜、授業を終えて来週の月曜日からは新学年だよ~と生徒たちに元気よく宣言しました。

帰宅後、ニュースを見て「あんぐり」したわけですが、当日の夜のことは、こちらの記事にまとめてあります。

学校休校は緩やかな序章?
こんにちは、こんばんは。 本日の授業で、来週から新学年だよ~でも、学校がお休みになったら塾だってやれ...

さて、この日は眠れずに朝方5時に起床。
再び、先ほどの記事に追加までしたわけです。

この時点では、静岡県内の「大手」はどこも授業をやる気満々の記事を出しておりました。
そう、言っていることは全部、「換気します」「マスク」「手洗い」「うがい」という点のみ。
全く、感染症を軽視しているなとしか思えなかった。

ただ、私自身「あれ?みんな塾やるの?」と自分だけ休校にすることへの恐怖が出てきました。

2/28(金)休日

近隣の市で、学校の支援員をしている妹がやってくる。

彼女は、来週から学童へ回されることになったこと。
塾を休むなんてとんでもない!とひどくお怒り。

「そうかなー。首相が休校を要請するってことは余程の事態だと思うんだよ。わたしゃぁ休むつもりだよ。」

「はぁ?なんで?!こんな時こそ塾をやらないとダメじゃん!」とガミガミガミガミ…

こっちこそ「はぁ?」って言いたい。
どうして、あんたにそこまで言われなきゃならないんだと姉妹げんかが勃発。
そこに母も参戦。
家族内で、ギスギスです。
夕方、ちらほらと民間教育機関の支援が始まっていく。

夜、経済産業省の「学びを止めない未来の教室」プロジェクトのネットニュースを見る。
文部科学省には何の動きもない
県内の「大手」の動きも未だ出ていない。休校するかどうかを検討中という一言が加わった。

ただ、近隣の中小塾では早々と休塾を決定したところが二件ほどあった。
塾生保護者からの問い合わせもない。
この時点で、「う~ん、やった方がいいの、か?」と流され始めた。

ともあれ、ここからは情報戦である。こんなときは大本営発表なんて待っているわけにもいかず、ネットの情報を鵜呑みにせずとも、漁っていく必要がある。

ネット社会でよかった。

2/29(土)塾はお休みでも出社する

「やる」にしても「やらない」にしても、3月から通常通りに行けるはずもない。

出社して、「やる」「やらない」の両方のスケジュールを組む。

また、月曜日にはお便りを出すために、塾の通信を作成する。2種類。

保護者への連絡に関して、SNSを使うことを考えていたけれども、ここにきて「やらざるをえないな」とラインで一斉連絡するように考える。

では、普通のラインにするか、ラインアットにするかとどうするか?と調べると、ラインアットは廃止され、ライン公式アカウントというのになっているという情報を見つけた。

ん~、なんだかめんどくさいなぁ。
ふつうのラインでいいやと決めた。

来月の塾だよりを完成させる。スケジュールと、裏面にラインのQRコードを入れ、コロナによる通塾上のお願いを作成。

まだ、塾を休むかどうか、未定である。

経産省の「未来の教室」プロジェクトに続々と支援する企業が並び始める。

やはり、オンラインでやっているところは「ここぞ」とばかりに期間限定の無料を出し始めた。
ここで、生徒数を稼ごうというところが多く、要登録だったり、無料期間後も継続すると料金が発生するパターンが多い。

その中で、逆に「登録なし」で使用できるところというのは正直者過ぎて大丈夫なのか、とこちらが不安になるが、安心して使える分、塾生に推していこうという気になった。

3/1(日)出社せず。おうちで仕事

朝の段階では、県内の「大手」塾予備校関係が休校するのか、HP上ではまだ発表はない。

静岡県内では未だ感染者がいないということもあり、あんまり、危険視しても良くないのかもしれない。

だけども、市内にて感染が確認されたら、潔く休塾しようと思う。

夕方、保護者から一通メールで問い合わせがくる。
「塾の休校はどうなりますか」

悩みに悩んで、「やるつもり」だが、「正直、悩んでいる」と返信。
こんなところで取り繕っても意味はない。

夜、大手の1つが休塾を発表した。

もう1つは未発表。

自分の中での方向性としては、とりあえずは3/2(月)~4(水)の初回の授業は実施し、今後の方針を全生徒に伝えるようにし、随時、対応することに決めた。

 

3/2(月)新年度の初回の授業日に起こったこと

さて、昨夜の段階で本日から週の前半で初回の授業だけは「やる」ことを決めたわけだが、昼食後に出社すると、学習塾連盟が全般的に「学習塾の休校を求める措置」の声明を出していた。

うちのような個人塾に直に通達されたわけではなく、もちろん、ネット上での通達だ。

それによると、基本的には休校であること。

しかし、少人数の塾は万全の体制を持って「やることは構わない」といったニュアンスだった。

これをもって、一応の「大義名分」ができた。

どうも、今回は休校することがいいのではないかという疑念がずっと涌いていたので、「これ幸い」とばかりに即決。

2週間休校。

ならば、と全塾生および、新入塾生にアナログな方法での固定電話連絡をする。(この時点ではまだ、SNSを使った連絡は確立されていない。ライン登録のお願いを掲載した通信は初日配布の予定だったからね)

こういうときは、固定電話が非常に面倒である。だいたい、保護者がいない。助かったのは、生徒たちが休校であるために在宅していたこと、だ。それでも、電話に出ない家庭が何件かあるので、再度、時間をおいてかける。

ふと、思いついて地元のスポーツクラブはどうするのか聞いてみた。そうすると、「通常通りに練習を行う」と言う。そして、そのあと「こんなときなのに狂ってるんじゃないかと思います」とお母さんがぼやく。

ドキンとなった。一歩間違えれば、私自身が「気が狂ってる」と言われていたということだ。ご存知のように、お母さんネットワークは広いし速い。改めて休塾措置をとったことが良かったと思った出来事だった。

全員に連絡がつくまで、同時進行で、発行した通信を手直しして、各家庭へ郵送する準備をする。

休校なのに、普段通りの退社時間になった。

帰宅後、オンライン授業について検討を始める。zoomというのに興味を惹かれる。

休校後から再開まで(3/3~3/14)

休塾中でも決してヒマではないのである。

翌日、昨日準備した郵送セットを郵便局に行って送る。早ければ、今日中。遅くとも明日には到着するだろう。

暇になってしまった、というわけでもなく、オンライン授業をしなければならないとしたら?と考え中なので、いろいろネットで調べることにする。出社。

個人塾の経営なんて、余剰金があるわけじゃないから、お金がかかるものはパス。

無料で試せるもの。自分に合ったもの。使い勝手の良いもの。

そんなの簡単に探し出せるわけじゃないから、まあ、のんびりいくか。最悪、ユーチューブ動画かなあ、なんてことも考えて、最近よく見かける「ホワイトボード・アニメーション」っていうのが教育動画にはいいんじゃない?

ところが、あれはipad系であること。日本語対応していないこと、というのがわかった。また、結構、めんどくさい。

もっとさ、黒板に書くみたいなさ、落書きできるようなものはないものかね。

パワポみたいなのはいやだよね、ベジェ曲線なんか使わないキッズ用の落書きボードみたいなのでいいんだよ。かつ、文字がスラスラかけるものがいい。

なーんて都合のいいものがあるのかなぁ?

あった。

普通に、「ホワイトボード」という名前のアプリがあふれていた。

ちょこちょこダウンロードして、使い勝手が一番よく、また、操作がシンプルなのがMicrosoft Whiteboard だった。

タブレットを使えば、PCからでもスラスラ描ける。タッチパッドPCからなら、画面上にそのまま描ける。これ、いいんじゃない?

録画機能はついていない。

ん?普通にPCの録画機能を使えば行ける?

と、まだまだよくわかってはいないのだけれど、なんとなく、これがあれば、良さそうな気がする。

そして、合間にこのブログを改装してみた。

simplicity 2 からcocoon へとお引越しをする。

そうしたら、すっかり、ホワイトボードの練習がおろそかになってしまった。というか、今の今まですっかり忘れていた。

郵送物が届いたのであろう、翌夕方から保護者達からのライン登録が続々とくる。

塾のルームを作って、招待したり、返信したり、情報を共有したりするけど、意外と生徒本人の登録がない。

「うちの子はまだスマホを持っていないんで…」というおうちもあったけれども、いやいや。

スマイルゼミのタブレットが使えますよ。

通信にも、そのように掲載してあったでしょ?「見守るネット」からネット使用をできるようにお母さんたちが解除してくれればオンライン接続できるんですよ?

結構、そんなやりとりが続いて疲れた。