オンライン授業【実践編】

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学習塾の休業割合85% 

生活と未来を守るために

こんにちは、まっちゃあずきです。
「学習塾」「オンライン授業」で検索すると、未だにZoomを利用している教育機関が多くあるのにびっくりです。

Zoomの危険性・脆弱性は以前から言われておりましたが、ついに、アカウント情報を格安で某国へと売っていたことが判明しました。50万人分の個人情報です。これでもまだZoomを使いますか?

全国へと緊急事態宣言が拡大され、子どもたちへの教育を受ける権利がおざなりにされている現状を憂いています。また、私たちの生活を守るためにもただ休業するのは得策ではありません。

コロナ収束は長期化するという首相の言葉もありましたが、ハーバード大で早くとも2年かかると発表がありました。


ここで、立ち上がっておかないと、各個人塾は本当に根こそぎ廃業でしょう。

奇しくも、「学習塾に未来はあるか」で書いたように、違う形ではありましたが、淘汰が始まったと言えるわけです。

すでに、子どもたちは3月頭から丸々2か月の休校です。多少暢気ものであっても、そろそろ、不安になってくるでしょう。

受験はどうするのか。受験の範囲が大幅に減少するのか。それとも、しれっと例年通りの入試になるのか。

折角そろえた進学先の入学グッズが手付かずになっている今年入学の子供たち。ランドセルや制服、新しい教科書を手に取る日が、延期され続けている。

大学1年生だって、実家を離れて、いざ一人暮らしだと引っ越した矢先に、この事態。実家に帰りたくとも、「帰ってくるな」と世間全体でいわれたらと、二の足を踏んでいる子もいるでしょう。まだ、友人ができていないのに。孤独に耐えている子もいるんじゃないかな。

不安は不満をもたらします。

塾業界で考えてみると、オンライン化をスムーズに進め、受験のために、どんどん学習を進めている塾に入塾しておけばよかったと今在籍している生徒や保護者からの不満が噴出します。

国民全体が、今後の生活に不安を持っている中、子どもたちに対する教育が二の次、三の次になっています。

公立学校では、自治体の体力によって差が出てくるわけで、各家庭平等に、オンライン授業を与えることができません。


大手の予備校的な学習塾ならまだしも、こちらは個人で、毎月の売り上げ=生活費であります。資本力もなければ、生徒数も多くない。

だからこそ、動きを誰よりも早く。
以前からよく言われていた「親身に」やるべき。

フットワークが軽いのが個人塾の強みでもあると思います。

子どもも保護者も教師も。みんな馴染みがある

Zoomよりも簡単で、普及しているLineを利用するのは、

無料で、

多額な設備投資もなく

準備までのタイムロスが少なく

使用者も(子どものみならず、教師も)馴染みがある

ので、スムーズにオンラインへ切り替えることが可能だからです。

安全性は?
実際、国の省庁がすでにLine利用でアンケートをとっていたり、オンライン学習を子どもたちへと提供しています。

紹介したところで、私には何の得にもなりはしませんが、危険なソフトやアプリをビクビクとおびえながら使うよりも、すでに8300万人の利用という市民権を得ているLineを利用しない手はないと思うのです。

あとは、使用する塾側が個人情報の扱いをどうするか、だけの問題だと思いますし、また、それは他ツールも同様です。


と、いうことで今回は、早く子供たちに教育を届けてもらいたいために、ラインで授業ってどうやるの?という先生のために、私のやり方を紹介します。

基本はPCとスマホの両刀使いで

はい、そこ。

すでにギブアップしないでね。簡単ですからね。

スマホはビデオカメラ扱いです。机の上に置いた小さいホワイトボード(100均)に授業をするのを俯瞰撮影します。(前回記事参照)

ただ、これをすると、子どもたちの反応が見られないというのがネックになりますが、そこで、エフェクト機能を使用してもらえばいい。この辺りは前回記事にあるので、そちらを参照してください。

次にPCの方。

さて、iPadを所持していればすごーく楽なのはわかるんだけど、所持していないし、購入を決めたとしても、今、売れまくっていて、買えない。だから、Wimdowsパソコンを使用します。

PC版ラインでは、一般的なビデオ通信やメッセージ・子どもたちにやらせる問題や宿題の送受信をします。全部、lineでやり取りできます。

PCとスマホを同期する

スマホにlineが入っている、という人が多いでしょうから、まずは、PC版のlineをインストールし、両者を同期させておきます。
インストールするのが嫌だ、という場合はGoogle Chromeの機能拡張の1つで利用することが可能です。

私も、インストールするのが嫌だなぁ、と思っていたので初めはchrome利用でしたが、インストール版よりも機能が制限されているようなので、結局インストールをしました。

自分の授業スタイルと照らし合わせてから、絞ればいいかと思います。

書類やメッセを送受信したり、チャットする程度なら十分クロム版で可です。ただ、画面共有機能を使用する場合は、インストールすることをお勧めします。

こちらはネット上に情報がたくさんでていますから、同期の仕方など、ご自身の所持するスマホの種類やPCの種類を確認したうえでやり方を確認してください。

授業の進め方

やっと、本題。

実際に私がこの一週間やってきた授業を紹介します。PC版lineをA・スマホ版をBとします。

授業の開始前に、Bをセッティングします。

といっても、やることは簡易カメラ台の上に置くだけ。ここで、カメラの位置、明るさを調整。暗かったらスマホのライトでも可能。1分程度


予め立ち上げていたAで、本日の予定をメッセージで送っておく。

ついでに、出席確認で、部屋に入った子供たちに「おはよう」かスタンプを送るように促す。
スケジュールを確認させて、時間が来たら授業開始。Aを閉じBの準備

lineのライブボタンを押して、開始マーク(〇)を押して、授業を開始します。

子どもたちが続々参加してくる。名前を確認して、授業をします。

1つの授業は、長くて30分程度。

スマホで受講している生徒たちは、画面が小さいので、非常に目が疲れますし、集中力の問題もあるからです。
授業が一方通行にならないように、反応が欲しい時にはエフェクトを送るように、促します。
「理解したか」「問題が解けたか」などは必ず、促しています。

エフェクトも各人の性格が出るので面白いですね。
特に、「早いもの順だよ」と競争させるときには、こぞってやるので、有効だと思います。

次の指示を出して休憩。Bを切ります

同じような授業だと、子どもらもつまらないので、次の授業ではAの画面共有機能を使用したものにします。

例えば、英語の場合、One NoteまたはMicrosoft Whiteboardなどを利用し、教科書の本文をペースト(挿入)しておきます。

画面共有機能は、ビデオ通信を利用して行います。これは、PC版lineにのみ備わっている機能。こちらのPC画面をそのまま、見せることができる、という優れもの。

こちらはWindows PCには標準搭載されているOne NoteにPDFを挿入した後、マウスで上書きしたもの

ビデオ通信では、ビデオマークを切って顔出ししていない生徒もいます。

本当に学習しているのかは、顔出ししていない子の場合、分からないんですよね。
実際、授業を受けながら、朝ご飯を食べている生徒がいました。寝坊したんでしょう。

でも、なぜ食事していたのかがわかったのかというと、声を出させるからです。

で、子どもたちの声が非常に聞き取りづらいことがあって、私は今回「ヘッドセット」を購入しました。マイクとヘッドフォンが一体化しているアレですね。


最近のPCは、海外製のものが増えて、PCに備わっているマイク機能は以前よりも落ちています。だから、ヘッドセットは必需品です。
おかげで、些細な音も(食事中の咀嚼音)も聞こえてしまう( ´∀` )。まさか、彼も私に咀嚼する音が聞こえているとは思わなかっただろう。

スマホの場合は、逆に高機能なので、十分なんですが、気になるなら両方に使えるものを用意されるといいかもしれませんね。

ビデオ通信ですから、普通にビデオ会議ができるわけですね。言語の授業では、発声させないと効果がありませんから、これは重要ですね。

 

こちらはMicrosoft Whiteboardにワードで文書を挿入し、上からいろいろ書きこんだもの。背景が選べるのが良い

さて、全員が見ている画面は、教科書の本文です。最初の新出単語などを発声させながら練習。

クイズも入れながら練習。
本文の音読。スラッシュを入れて音読。

この、スラッシュを入れる場所というのが、画面共有できるので非常に楽ちん。

こっちの画面上で、音読しながら、ペンで、「/」を入れていくだけです。
そのあと、スラッシュごとに日本語訳させる。

一人一文で、ランダムに当てる。パッと訳す子もいれば、え、聞いていませんでしたという子もいる。

スラッシュを入れる程度ならば、マウスでもいいんでしょうが、ペンタブレットがあるなら、なお良いです。

私自身は、20年ほど前に購入したペンタブを試してみたら、いけちゃいました。

お高いものを購入する必要はないですから、1つあると便利なので是非、この機会にどうでしょうか。私自身、今使用している20年物は異音がするので、購入しました。アマゾンで。近場の大型電気店にはなかったんで。

このスラッシュごと、前から訳す内容は、こちらの記事にあります。

大体、1つのセクションで10~15分以内。

本文に、書き込みをしたり、空いたスペースに問題を書いたり(または予め用意していた問題を貼ったり)もして、やっぱり30分で授業を終了。

休憩を取ります。

休憩中に、1時間目と2時間目の授業の問題プリントをlineにあげる

3時間目は、それを解く。終わった生徒はlineに証拠を上げる。画像でもPDFでも、どっちでもよし。

で、大体、2時間半の授業。

うちでは、一週間こんな感じに毎日、授業をしていました。


普段の授業よりも、準備するものは多いし、授業時間数も多い。

ちょっと、息切れがした一週間でしたが、おかげで、保護者へのアンケート(これもline利用)では、非常に評判がよいものでした。

ただ、ちょっと、今の形では、自分に負担が大きいなと感じています。来週は、授業回数は本来の時間数にしてもらおうか、とも。

参考になれば幸いです。

追記(4/22)ブラウザ上でPDFに直書きできる

えー、ウィンドウズのPCの標準ブラウザのエッジでPDFを開くと、そのまま直に書けます。ホワイトボードやワンノートなどの操作がもっさりしていて、動かしづらい、という場合には、こちらも選択肢に入れてみたらいかがでしょうか。

ただ、上記2つに比べると機能は落ちますが、単純なことだけ、シンプルな操作性という点では、非常にとっつきやすいと思います。