受験生に贈る心も体もすっきりリラックス法

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公立入試まであと1ヶ月、ストレスを軽減するために

 自我が未発達な年代の子どもにとって、受験は大人が考えている以上にストレスがかかるものです。受験を間近に控えたこの時期、もう一度、メンタルとフィジカルの両面からチェックし、リラックスを心がけましょう。受験生本人、親御さん、または指導者が読んでおいてほしいなと思います。

リラックスできる思考法

 受験生は、緊張する場面も多く、通常の状態よりストレスを感じやすくなっているといえるでしょう。 しかし、人間は毎日何らかのストレスを受ける生き物で、医学的にもある程度必要なものとされています。 「受験ストレス」に過敏になりすぎると逆にストレス状態へと導いてしまい、逆効果になりかねません。 「自分は受験ストレスを抱えている。 でも、人はみんなストレスやプレッシャーを感じるもの。自分だけではない」 と、その事象をありのままに受け入れることによって、冷静に考えることができ、過剰なストレスを軽減できるものです。
そうはいうものの、子どもは過剰なストレスを受けていても、本人が分らない場合があるものです。 「落ち着きがない」 「食欲がない」 「寝つきが悪い」 など、様子に変化がある場合は、大人が気付いて、ストレス発散を心がけてあげることが大切です。

以下、いろいろなストレス発散方法を列記しますので、やりやすいものから試してみてはどうでしょうか。

頭に酸素を取り入れ、緊張をほぐそう

 子どもたちが「緊張している」「集中力がない」というときには、もしかしたら、脳の酸素が不足しているのかもしれません。 脳は体重の約2%しかありませんが、体に必要な全酸素量の20%を消費しています。 脳は体の器官の中で、多くの酸素を必要とするのです。
  多くの酸素を取り入れ、頭をリラックスさせるには、腹式呼吸がお勧めです。簡単なので、子どもたちにもすぐにできるでしょう。

腹式呼吸の方法

① 息を吐き切った状態からおなかを膨らませるように鼻から息を吸い込む。 きれいな空気を体いっぱいに取り入れるような気持で行おう。
② 再びお腹がへこむ状態まで息を口から出しきる。体中の悪いものを全部外に出すイメージで。
③ ①と②を五分程度交互に繰り返そう。

上手な睡眠法・入浴法

睡眠は脳の休息にも体の休息にも欠かせません。 子どもの成長に必要な成長ホルモンが分泌されるのも睡眠中です。 睡眠には、いわゆる浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠があります。 眠りにつくと、どんどん深いノンレム睡眠の状態になって脳が休息状態になります。60分から120分で最初のレム睡眠に入ります。 目覚めるまでの間、このレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返し、眠りに落ちた直後の3時間の間に深いノンレム睡眠が集中的に発生します。 最初の3時間にぐっすり熟睡し、深いノンレム睡眠をとれば、起きた時に「熟睡できた」という満足感が高く、質の高い眠りといえるでしょう。
  朝、目覚めたら、カーテンを開けて、太陽の光を浴びることも良質の睡眠を促すよい方法です。 日光が目に入ることで、脳内で覚醒を促すホルモンが分泌され、すっきりした目覚めを習慣づけるからです。
  また、お風呂を上手に利用しましょう。 快眠のためには、ちょっとぬるいくらいの感じるくらいの温度が理想的。夏なら38度、冬なら40度くらいがおすすめです。 お風呂の温度が高いと自律神経の交感神経が働き、神経が高揚しますが、逆に40度を切ると副交感神経が働き、鎮静効果が現れます。 また、アセチルコリンというホルモンが分泌され、リラックスできることが知られています。 受験で疲れた精神をリラックスするには、ちょっとぬるめのお風呂を上手に利用してみてはいかがですか?

アロマテラピーを利用する

 学習のために定評があるのが「ローズマリー」の香りです。 記憶の脳である海馬に働きかけるということが解明されています。ローズマリーは頭がスッキリして集中力・記憶力が強化されます。 「レモン」の香りも気分をリフレッシュして、意識をハッキリさせ、集中力、記憶力をアップさせる効果があります。 ローズマリーとレモンで好みの香りの方を、部屋に一つ置いてみましょう。 また、休息時に優れている香りは「ラベンダー」です。ラベンダーの心地よい穏やかな香りは、緊張やストレス、不安感を和らげ、リラックスさせてくれます。寝る前にラベンダーの香りを嗅ぐことで安眠の助けになるでしょう。 香りは脳に直接的に影響を与えます。香りの効果には即効性があります。

その他

植物からでる緑色には人をリラックスさせる効果があります。 植物からはフィトンチッドという物質が放出され、リフレッシュ効果、消臭効果があります。 また、観葉植物をおくことで心理的に部屋を汚しにくくなります。

他に…

・勉強中は携帯スマホの電源は切る。

・ベッドの上で勉強はしないこと。体が休む体制になって寝てしまう。

・机の上でなくてもできる勉強は、部屋の外でやったり、歩きながらやると良い。勉強疲れをしたらランニングなど軽く運動するのもいい。

いかがでしょうか?

全くストレスがない生活というのはありませんし、少しはストレスがあって当然です。

苦しい時には、「自分がこれだけやっているんだ、負けるはずがない」「自分以上に勉強している奴はいない」「自分が苦しい時は周りも苦しいんだ」とか言い聞かせていきましょう。

2月~3月と長く続く受験ロード。

あなたたちの成功を祈っています。