ラストスパート20日!
公立高校入試まであと20日あまりになった。
この時期に必要なことをまとめてみたので、受験生本人および保護者の皆様も是非ご一読ください。
受験生向けに書いた過去の通信の文章のため、文体が強めです。予めご了承ください。
問題集のリサイクルを
入試が近づく・・・・。
焦りが生じる・・・・。
今の勉強に不安がある。
これらは受験生共通の心理。
新しい問題集をやれば、さらに実力がつくのではないか!?
その迷いに対する答えは『否(NO)』である。
今後、新たに手をつけてよいのは「過去問」のみ。
新しい問題集に心惹かれる気持ちはわかるが、新しいものに手を出せば混乱するだけ。
新しい問題に手をつけて、解けないと不安になる。
この時期、不安は最大の敵。
しかし一度解き終えた問題なら、たとえ間違えても「解けない」というより「忘れた」という場合が大半だ。
答えを見れば、「ああ、思い出した」となる。
この心理的な余裕は大きい。
使い慣れた問題集に絞り、完全に理解する方が得策である。
周囲に気を取られるな
この時期、どの学校でも学校やクラスの雰囲気も大きく違う。
つまり、『緊張感』や『意欲』が周囲から感じられないということだ。
志望を変え、入試への気迫が薄れかけた者。
現状の学力でゆうゆう合格を約束された者、すでに進路が決定した者など、クラスによってはそのような生徒が大半を占める場合もあるという。
そのような状況下で、受験校合格に向けラストスパ-トをかける君たちにとって、これからの勉強は『孤独感』との戦いかもしれない。お互いに励まし合い、共に合格を誓い合おう!
もう一度受験校に足を運ぶ
誰もが今まで一度は受験校へ行ったことはあるはず。
もしそれが数か月も前のことならなおさらのこと、入試を前にして再度、受験校へ足を運んでみよう。以前とはまた違い、『絶対にこの高校へ受かってみせる!』をいう闘志が湧いてくるはずだ。
いずれは夜型から朝型へ
確かに受験勉強も追い込みともなると、どうしても生活は夜型になる。
入試一週間前から朝型の生活に切り替えていくとして、今はいつもより早めに起床し、登校するように心掛ける程度でいいだろう。
よって、無理に生活のリズムを変える必要はない。2月中はまだ不安の残る教科や単元を克服すべく、夜中まで机に向かうことも悪くはない。
『4当5落』という昔からの言い方があるが、ある実験によると、人間の記憶は睡眠で強化されるという。『眠るのも受験勉強のうち』と考えて、しっかり睡眠は取るべきである。
基礎力の充実に力を注げ
公立高入試の場合、基礎的な問題を中心に出題される。
社会科のようにいくつかの単元がまたがって出題される総合問題でも、基本的な知識があれば答えられる問題も多い。
とは言え、同じ学力レベルの受験生が競争する公立高入試だけに、わずかなミスが合否を大きく左右するとも言える。まずは基本事項の確認を行うこと。
不得意科目を征服し、全体の底上げを
学力試験の合計得点で合否が決定されるとするならば、この時期、全体の底上げを図る必要がある。そのためにも、不得意科目の得点アップを目指すことだ。
不得意科目というものは、嫌いなだけに今まで時間をかけて勉強したことも少ないはず。今後ある程度時間をかける必要がある。
ただでさえ時間の限られたラスト20日。
ここでどれだけ不得意科目に時間をかけるかが、合否を分けるとも言えよう。
理科・社会が不得意な生徒は、今がふんばりどころ。
理科や社会は得点しやすい上に短期間でも効果が上がる。得点源と言ってもよいだろう。
最後に
受験生で入試に対して不安を覚えないものはいない。
それはいたって当然のことであり、このプレッシャーが過度になってはいけないが、程よい緊張感はむしろ必要になる。
「自分が苦しい時は、みんなも苦しい」と割り切ってみるのも気が楽になる。