学習塾生き残り術としてのAI活用

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学習塾に未来はあるか【最終】

「学習塾に未来はあるか④」で述べたように、スクーリング型の学習塾の未来はおそらく、ない。
早ければ二年。遅くても五年以内に、大手以外の、つまり、予備校型以外の学習塾は軒並みつぶれていく。
それが、私が出した未来像です。

個別指導塾は?うん。家庭教師ならともかく、個別指導型の場合、人件費が高くつきます。
塾の体力が持たないのでは?と思います。

ですが、どちらもやりようはある。それがAIと共存すること。
いずれにしても、2020年度から生徒1人に1台のタブレットが支給され、タブレットを利用した学習が学校で行われます。

宿題もタブレットに移行するんじゃないでしょうか。
もちろん、数多の問題が噴出するでしょうね。特に公立の小中なら。
こわれる・忘れる・充電してこないは大いにある。また、「他人のタブレットをこわす・かくす」などのいじめもあるでしょうか。

そういった諸問題を解決し、確立するまでの期間。
そう、学校でタブレット学習がスタンダードになるまでが勝負なんじゃないでしょうか。

 

スマイルゼミeトレの組み合わせで生き残る

 世間には様々なAI学習があります。私が導入したスマイルゼミをはじめ、学びネット・Wingネット・学びエイド・チャレンジゼミなどなど…。

で、それらのうち私が選択したのはスマイル・ゼミ。そして、以前から使用しているeトレ。この2つです。

 スマゼミを選択した理由は前に述べましたから、今度は、eトレについて説明しておきましょうか。
 実は、私はeトレ立ち上げ時のスタッフその1だったわけです。といっても、実際は問題を作成する側なので会社とは無関係なんですが。
縁もゆかりもある、とだけ。
 eトレは私が以前いた大手予備校塾の教務スタッフたち(教師兼任)を中心として立ち上げたプロジェクト。

 元々は、スクーリング内容に生徒の学力が追いついていかない、成績が上がらない、どうやったら成績を上げることができるか。
そんな問題を解決するために生まれたものでした。

やって見せ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ

はい。有名な武田信玄の言葉ですね。歴史ゲームで知った方が多いかもしれません。山本五十六も語ったんでしたっけ?

教育現場の内外でよく使われているこの言葉。
スクーリングやってる先生も、コーチングやってる先生も、もう一度、かみしめてください。

 スクーリングは「やって見せ、言って聞かせて」で、「させてみせ」がない。(あるいは圧倒的に少ない)
 ないから、「褒めてみせ」もない。
 コーチングは「やって見せ」が不足しているんじゃないでしょうか。
 結果として、「人は動かじ」(生徒が勉強しない)になるのでは?
かみしめてくれた先生方も、そうお感じになったと思います。
ほんと、名言。

そして、eトレは、「させてみせ」「褒める」ツールです。

一言でいうと、ひたすら「問題を解く」トレーニングをするものとだけ今は思ってくれればいいです

んで、解いた後にパソコンに点数を生徒が入力するのですが、このときに合格すると次のステップへ。不合格だとリベンジの問題が出力されて再挑戦なんです。ここで、声掛けです。
合格すれば頭をわしゃわしゃさせて「よくやった!」とちょっと大げさに褒める。反抗期の男子だろうがスカした女子だろうが強引に行く。
不合格でも、前より上がってることを褒めればよし。または取り組む姿勢でもなんでも褒めてやる。

今の子らは意外と褒められなれていないことがよくわかります。どんなにクールぶっていても、とっても嬉しそうにするんですよ。

褒めるところがなければ、なぜ失敗したのかを指摘してあげる。そうすると、「あの先生は自分のことをよく見てれている」と思います。

人間、だれしも承認欲求があり、それを満たしてあげられる。そんなツールがeトレです。
(まあ、細かいことはホームページに飛んでください。これ、結構システムの説明がめんどいんで。)

だから、本来eトレは集団授業とセットだと輝くわけで、「やってみせ」「言って聞かせて」を映像授業なり、スマゼミなりで補ったあとに問題演習時間としてeトレを組み込めばいいんですよ。

またeトレ(ホームページはこちらからどうぞ)は、集団個別の形式で行える。

集団個別って何?

学年に縛られずに、小学生から中学生、高校生も一緒くたになって一斉に指導ができます。

そうですね、15人くらいまでなら十分できます

新人の教師の場合は10人以内のほうがやりやすい。

ただし、3人以下はやめたほうがいい。3人以下の場合、生徒のほうが飽きます。(経験則)
また、費用対効果の上でも3人集まらなければ損すると思ったほうが良い感じ。

脱線脱線。

スマイルゼミとeトレ。単独だとそれぞれの問題点が結構目に付くけれど、組ませれば最強、とまではいかなくても結構いいところまではいくんじゃないでしょうか。

ただ、そうは言ってもデメリットはある。次回は3か月やってみての問題点と改善点を書き出してみることにします。