タブレット学習は効果があるのか?
こんにちは。まっちゃあずきです。
一学期末テストの終了後にすぐさま載せようとしていた記事が前のPCとともにぶっ飛んでしまったんですが、塾生保護者用のお便りを流用したものを以下に掲載しますね。
注意…静岡県では1教科50点満点のテスト。5科目250点満点であること、記事そのものは7月第1週の通信内容であることを念頭に置いてお読みください。また、塾名や地名などはぼかしました。
50点UPした子がいる。その一方で横ばいの子も。
当塾にスマイルゼミを導入して早くも4ヶ月が経過しようとしています。何分、初めてのことばかりでここまで手探りで試行錯誤をしながらやってきました。
その間に、いろいろなこと—問題点や利点が見えてきたわけですが、期末テストが終わったこの段階で一先ず、ご報告させていただきます。
「タブレット学習」は結局のところ効果があるの?ないの?どっち?
そんなセッカチな保護者様には先に結論を申し上げましょう。
タブレット学習そのものだけをやっている子には「効果はなかった」。
ただ、前回の学年末テストよりも50点以上も得点が上がった子が2人出ました。
その一方で、前回と同じ程度の子・横ばいの子も中3生中心に出ています。
前回よりも点数を落とした子は1人です。
一体、何が違うんでしょうか。
中2の平均点は197.5点。中1は196.5点。
まず最初に、申し上げておきますが、私が以前教師として在籍していた某大手予備校塾の場合、学年平均点と塾生平均点の格差が30点以上あれば、「勝ったぞ」「すごい!」と大喜びで各塾長は校舎にでかでかと掲示をし、自塾の優位性を高らかに歌います。
うちの中2の平均点格差は65点です。
どういうことか?と申しますと学年平均点が132点(前後です。正確じゃありません)に対し、うちの子らの平均が197.5点ですから+65点だと言うわけですね。
敢えて、言わせていただきますが、当塾はいわゆる「できる子」を集めている塾ではありません。
やる気がある生徒なら、どんな生徒も受け入れる塾です
中1の場合は、学校の平均点が132.5点で、200点以上をとった生徒が5人位だそうです。
うちの中1の平均点格差は64点です。
だから、この平均点は素晴らしい結果だと言えるはずですよね。
これでもまだ、「効果がない」か?
もう、おわかりですね。
答えは「確かに効果は出ている」んです。ただし…それには条件があるようです。
タブレットで学び、eトレで練習するのが最善
今回、「定期テスト対策モード」を子どもたちと一緒にやってみて確信しました。
タブレット学習のみでは、学力は身につかないと。
例えば、うちの生徒ではない子で、「スマイルゼミで勉強すれば点数が上がるんだ」と単純に思ったとしたら大変なんで言っておきます。
スマイルゼミ単独で成績が上がる子は、どういう子でしょうか。
Bノート(いわゆる英語の1ページ学習)はいつも自作の英作文を日本語付きで書く、自学は理社を中心に、簡単な復習ノートにし、その後、学校の副教材をその日のうちに同じ内容で問題演習し、数学の基礎問を毎日欠かさずやる子。
そういう子だろうなぁ、と思うわけです。
都市部の中学受験を勝ち抜いた生徒であれば可能だと思いますが、身近にはなかなか居ないだろうなぁ。
まずタブレットを過信しないほうがいい。
確かに良いものです。
でも、それは適切な進め方と助言が必要である、と強く感じました。
子どもたちは先へ先へと進みたがります。
それだけやればいい、と思っています。
そうじゃない。
学力を定着するのには復習やトレーニングが必要です。
そのトレーニングが、「暗記カード」であったり「トレーニング」であったりするわけですが、自分でそれをしようという頭がない。
チャート式のように、指示が出るわけでもないので、タブレットで1単元終わったら「もうこれで十分」と子供は思ってしまう。結果の善し悪しにかかわらず。
だから、次はこれだよ。この内容が不足だね。じゃあ、こっちで練習しようと助言をする人間が必要。
そして、これは教科内容をきちんと理解している人間でなければならない。つまりは教師です。お家だと難しい。
はっきり言うと、結果が良かった生徒は、タブレットのおかげじゃありません。eトレをやったからなんですよ。
だから、先ほども申し上げたようにタブレット学習のみをやっていた生徒は「効果はない」ということですね。
結局、学習の関連付けをしながら、たくさんの問題演習をこなしていった生徒の勝ちです。
以上、抜粋でお送りしました。カットした内容を入れるかどうかは後日もう一度考えます。
結論:スマイルゼミ単独よりもeトレのようなチャート式になっているものを併用すれば十分に結果が出る
途中の記事をバッサリ省略したので、つながりが薄くなってますが、ご容赦ください。
ただ、学習塾でスマイルゼミを検証した結果がこれだということです。
eトレが何なのか、興味がある方はこちらからたどってみてください。
そして、スマイルゼミの運営者への提案もあります。
せっかく、良い学習ツールを作ったのに今のままでは非常にもったいないですよ。もう少し、現場を知ったほうがいいですね。
例えば、新規申し込みが多いけれども退会者が多い地域に、直営のスマイルゼミ専門の学習ジムをつくったらどうでしょうか。
退会者が多いということは、良さが伝わっていないということです。
先ほども述べたように、子どもだけでは先へ先へ進むだけで定着が図れないと思いますよ。
それに、現場での使い勝手を見ないとシステムの改良も図れないのでは。何度も繰り返しますが、良いツールなんです。
特に今はSNSで悪い情報ほど早く浸透するわけですからね。
もっと学習塾を頼ればいいし、塾は塾でスマイルゼミを活用すればいいのにと思います。